清純可憐と謳われ、校内で圧倒的な人気を誇る現生徒会長『鈴久名 ミサ』。
その傍らで、僕はどういうわけか、一心不乱に自慰に耽る少女の痴態を見せつけられていた。
「あたし、うら若き乙女がこういうの隠しているのはもったいないと思うの」
後ろから、僕の肩に顎を乗せるようにして携帯を覗き込み、さらには横目で表情を伺うようにして、
「それで、たまにこうして自分で撮ってみてるんだけど……それでね」
会長は、次々と信じられないような発言を繰り出してくる。
「露出とかにも、興味あったり」
「……とか言ったら、軽蔑する?」
『しませんよ』
「だよね。杉浦君、ヘンタイだもんねー」
会長はくすくす笑いながら、携帯から取り出したSDカードを見せ付けるように弄ぶ。
その中に入っている彼女の写真は全て、僕が盗撮したものだ。
「本当にびっくりしたよ、どうしてバレたのかと思っちゃった」
カチカチと、会長のしなやかな指が携帯のボタンを押し込んでいく。
まもなく画面に映った投稿サイトには、見覚えのない画像が幾つも並んでいた。
「ねえ。あたしたち、凄く相性が良いと思わない?」